現状と受入
実装の存在、開発チェック、実際の実行結果、公開・配備を区別する。動作の根拠は、入力、実行した経路、保存された結果、実行環境と版に結び付いた証跡である。以下の新しい実証も研究用途であり、独立組織による運用や本番への昇格を意味しない。
公開ソースと実行記録の確認: 2026-09-12。下記の新しい経路以外の計測は、各記録に示す過去の環境と版に属する。
2026-09-12 の更新
| 経路 | 確認した結果 | 残る境界 |
|---|---|---|
| 資産 ID 秘匿の native note | 5 検証者・1 ホストで発行から部分約定、返却、償還、再送金、再起動後の復号残高まで実行。smoke_only。 | 合成資産、証明入力と委員会鍵は 1 プロセス。実際の市場・DeKYX 承認サービスとの接続は別途。 |
| 新規ネットワークの PQC 研究 | 限定した 4 口座の約定・非約定の証明、正規状態への反映と復旧。暗号化入力の実験は 740 Block/State 遷移。smoke_only。 | 実用 PQC note の関係と市場全体の接続、独立保管、構成全体の安全性は未完成。 |
| 資料の公開 | DeFMI・zkfmi-crypto・OCLOB・QOMM の最新変更を main に公開。QOMM 日本語資料も更新。 | ソースの公開は、本番配備や安全性の認定ではない。 |
一段落の要約
端から端までの経路は存在し、実際に動かした。参加者が注文または依頼を分割する。7 つの MPC プロセスがそれを計算する。3-of-7 の定足数が閾値 zkPI を発行する。Rust VM を動かす 5 台の AvalancheGo 検証者が両脚を原子的に決済し、状態 root(台帳全体の要約ハッシュ)で合意し、リプレイを拒み、再起動した検証者 1 台を同じ root で復旧させる。これはネイティブ実行と復旧ができることの証拠である。独立した組織、WAN、HSM に保管した鍵、監督当局による鍵の生成儀式、法的 finality の制度については証拠にならない。そのどれも、まだ試していない。
部品ごと
| 部品 | 状態 | 対象とするゲート | 残っていること |
|---|---|---|---|
| zkPI v2 の wire 形式、テストベクタ、検証器 | 実装済み · ベクタ固定 | zkpi-verify --check-vectors。デコードして再エンコードしたバイト列の同一性 | テストベクタに対する、独立した第二の実装 |
| DeFMI 台帳: 口座、note(金額を隠した残高の単位)、tag、ネッティング、PvP、照合、閲覧、審査証明 | 実装済み · 計測済み | cargo test --locked --workspace。全表を JSON から再生成 | 受付・担保差入・限度・支払を一つの原子的操作にまとめる。既存の市場呼出しと新しい秘匿 wrapper の接続、独立した運用での確認 |
| Bulletproof バックエンド | 実装済み · host-a で計測済み | rust_bench.json | 昇格の前に、両バックエンドを同じ 1 台のホストで再計測 |
| Avalanche L1、Rust VM、検証者 5 台 | 受入済み · ホスト 1 台 | run_avalanche_l1_acceptance。高さ 53–54 での QOMM 全経路 | 独立したホストと運営者、WAN、reorg(チェーンの巻き戻し)の試験、HSM 鍵、公開ネットワークで動かす準備 |
| QOMM RFQ、7 者 MP-SPDZ、quote proof、監査スロット | 実装済み · 計測済み | research_run。placement/sites の代理計測 | 7 拠点への配備。ハーネスでは input-check と shamir-inputs の切替が既定で off。レート制限器のカウンタの永続化 |
| MPC 内での DP(差分プライバシー)公表 | 実装済み · ホスト 1 台で 14 プロセス | distributed_publication.json | 純粋な DP を主張する前に、厳密で上限を設けないサンプラーが必要 |
| 頑健な復元(n ≥ 4t+1) | 実装済み · n=9 で計測済み | 2 台の計算機での robust_atlas.json | 配備中の n=7 エンジンには入っていない。入力段階は頑健でない。参加機関があと 2 つ必要 |
| OCLOB から L1 までの分散経路 | 受入済み · ホスト 1 台、コンテナ 7 | make remote-integrated-e2e | 閾値方式の決済ゲートウェイ(現在は研究用ゲートウェイ 1 台が注文を開く)、独立した運営者、本番 API、形式的証明 |
| DeKYX | 実装済み | test、clippy、fmt、release ビルド | 発行者のガバナンス、失効の運用、発行者にも連結できない資格(BBS+/CL アダプタ) |
| DeCCP | 実装済み | test、clippy、fmt、release ビルド | クロスマージン、保証の部分的な遷移、法的な更改 |
| Aethel | 実装済み · 12 crate | test、clippy、fmt、release ビルド | コードの外側の課題: 法的な譲渡、対抗要件の具備、税務、倒産時の扱い |
| 耐量子の署名・鍵交換と証明研究 | 実装済み・研究実証 | 2026-09-06・2026-09-07 のハイブリッド実行記録と、上記の版固定の新規ネットワーク・暗号化入力の証跡 | 実用 PQC note と全市場経路、外部安全性検証、独立運営者。詳細 |
| 企業向け PoC ガイド(日本語) | 執筆済み | — | 企業が自社のハードウェアで行う評価 |
| 形式的な安全性定義と証明 | 未受入 | 入力検査の健全性、責任者の名指し、秘匿性は証明済み。MPC は仮定。合成は論証のみ | UC での扱い。OCLOB の安全性定義 |
| 第三者監査 | なし | 内部レビュー 2 回、所見を記録 | 独立した暗号・Rust・ホスト VM・統合の監査 |
ゲートが実行する内容
ライブラリのゲート: 各リポジトリで cargo test -j 4 --locked --workspace を実行する。状態機械の検査のみで、コンセンサス、複数の検証者、プロセス分離は含まない。
Avalanche L1 のゲート(defmi): RPCChainVM 45 経由で Rust VM を起動する AvalancheGo プロセス 5 台。検査項目は、口座を持たない note、事前承認済みの予約、7 者 MPC による zkPI、複数 RFQ の原子的決済、法人単位で共有する上限、再起動からの復旧、状態 root の合意。外部バイナリ(AvalancheGo、avalanche-network-runner、MP-SPDZ)は承認済みの SHA-256 とともに明示的に渡す。スクリプトが自分で取得することはない。
OCLOB のリリースゲート: Rust の fmt、clippy、全 crate のテスト、React Flow の型検査とビルド、実物の MP-SPDZ、zkPI、DeFMI の DvP、正規形での読み戻し、リプレイの拒否。これらを遠隔の Linux コンテナ上で一度に実行する。開発用の Mac ではビルドもテストもしない。
本番を阻むもの
main に入っている。変更前に発行された証明は検証を通らない。テストを含む所見の記録は決済リポジトリにある。暗号技術の使い方を参照。- 単一の当事者では開けない決済権限。 OCLOB の研究用ゲートウェイは、参加者の固定長の決済権限を単独で復号している。本番には、閾値復号か、MPC ノードによる zkPI の共同生成が必要である。
- 暗号上だけでなく現実にも独立していること。 k-of-n は算術の性質である。7 つの運営者、7 台のホスト、7 つの鍵保管庫、7 つの障害領域は現実世界の性質であり、どれもまだ整えていない。
- 再起動をまたいで残る状態の世代番号。 キュー、レート制限器、nullifier 台帳を認証付きの記憶域に置き、ロールバックしてもリプレイが通らないようにする。
- 認証、認可、鍵管理: mTLS、テナント別の認可、外部の KMS/HSM、鍵のローテーション、バックアップと復旧。
- share から証明への受け渡し: 検証者は非公開の計算を再実行しない。この隙間を閉じるには、MPC 全体の証明と、まだ存在しないコンセンサスの性能計測が必要である。
- 法的 finality と登録簿への接続: 振替口座簿、CSD、中央銀行の資金脚、監督当局の開示手続き。
記録に残る 2 回のレビュー
各リポジトリはレビュー文書を保持している。そこには、検査して健全と判断したものも、受け入れなかったものも含め、すべての所見が残っている。レビューが変えたものの例を挙げる。既定で off のうえ、配備ガイドにも載っていなかった束縛の切替が 2 つ。3 回引用されながら、どこでも計測されていなかった probe(監査の問い合わせ)の予算。履歴とともに大きくなっていた状態 root。命名規約の中にしか存在しなかった連結不能性。commit する前にノードが係数を読めた入力検査。呼び出し側が自分の封筒を押し込めた審査証明の名簿。いまも未解明として載っている 1 件の失敗。仕組みの説明を読む前にこれらを読むのは、妥当な順番である。